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イオントフォレーシス の原理はどうなっているの?

多汗症という病気があります。特に暑いわけでもなく、かといって精神的に極度に緊張しているわけでもないのに、大量の汗をかく病気です。症状は主に2種類あります。

まず、全身に汗をかく全身性多汗症。次に、特定に部位に汗をかく局所性多汗症です。

原因はいろいろあります。遺伝、甲状腺や脳下垂体の疾患、糖尿病、痛風、腫瘍、ある種の薬物、生活習慣などです。

全身性多汗症と局所性多汗症では、治療がちがいます。全身性多汗症の中で、原因がほかの病気である場合には、その治療を優先します。そうでない場合は、内服薬を処方します。局所多汗症の場合は、塗り薬が出されます。注射をすることもあります。手のひら、足の裏、わきの下の場合は、イオントフォレーシスという治療を行います。

イオントフォレーシスのやり方を説明

1.患部を容器に入れた水に浸します。

2.微弱な電流、だいたい10~20mAの直流電流を流します。

時間は、医院によっても違いますが、10~30分くらいです。これを何回も繰り返します。しばらくの間は、週に1回は通院して行うべきです。あまり時間が空いてしまうと、効果が出なくなってしまいます。

電流自体は弱いので、特に体に影響はありません。副作用もないです。肌の弱い人は、かぶれやかゆみが出ることもありますが、おおむね安心してできる治療です。

保険も適応されます。それほど高価な治療ではありません。

原理

イオントフォレーシスの原理ですが、電気分解によって陽極側に生じた水素イオンが汗腺部(エクリン腺、アポクリン腺)のイオンチャンネルを止めることにより、汗を出なくするということです。つまり汗の通り道から汗が出にくくなるのです。

もう少し詳しく説明しましょう。ナトリウムイオンと塩化物イオンが基底細胞の内外を移動するときに、イオン濃度に電位差が生じます。その時に汗が作られます。このイオンをブロックすることにより、汗が出なくなるわけです。

もうひとつの作用があります。微弱な電流が、エクリン汗腺の汗孔に流れます(読んで字のごとく汗の出る孔です)。それによって、細かな傷ができます。続いて炎症が起こり、角質が増殖し、汗孔をふさぎ、汗が出にくくなります。

手汗への効果

効果はかなりあります。

すべての患者さんが効果を実感できるわけではありませんが、治癒率はかなりの高さです。でも、途中でやめてしまっては、まったく意味がありません。

もし、通院が困難な時は、自宅でもできる装置が販売されています。日本では、イオントフォレーシスを行っている医院はあまりありませんから、自宅で継続して治療を行う必要性が出てくることも考えられます。

注意点

残念ながら、この治療は多汗症の根本治療ではありません。一度治っても、治療をやめてしまうと、また元に戻ります。

ずっと治療を継続しなければならないのです。どうしても、根本治療したいのであれば、手術という方法もあります。

適用がない人

なお、イオントフォレーシスを受けてはいけない人もいます。ペースメーカーを装着している人、妊娠している人、体内に金属が入っている人、治療を施す場所に、傷や潰瘍がある人。たとえ弱い電流とはいえ、こういう方々には何らかの影響があることが予想されます。治療前に確認が行われますから、患者側からあらかじめ伝えておきましょう。

先ほど、治療を行ってくれる医院が少ないと書きましたが、皮膚科や美容皮膚科を探せば、必ずどこかでやっているはずです。あきらめず調べてみましょう。多汗症は、精神的な病ではないかと思い、精神科などに行く人もいますが、イオントフォレーシスの治療は行ってくれません。

いずれにせよ、手軽で、費用が安いところがこの治療のメリットです。辛抱強く続ける意思がおありなら、この治療法を選択しましょう。

実は、イオントフォレーシスは自前で購入することができます。